「すきな町」から「すてきな町」に。
ども。
一日「お~い竜馬」という漫画を読んでいたのですが、シンプルにかっこいいっすね・・・。
デモクラシーな世の中にに変えていくために、方向性の異なる他藩、厳しい身分制度を乗り越えながらもたくさんの人を巻き込みながら倒幕をなしえた。しかしそこには、最初に明確な新体制を構想していたわけではなく、様々な人と関わり合いながら新しい価値観を取捨選択し軌道修正していった竜馬の行動力と柔軟な考え方の賜物があってこそのものですね。
父親との別れはマジで泣きましたね~、やばいっすよ、あれ。(n回目)
さて、昨日は八幡浜へ神山町で「町づくり」と「働き方改革」で中山間からモデル形成をされている大南さんの講演会へ参加してきました。
学部柄、いわゆる地方創生の文脈で分野問わず様々なモデルケースを授業内外で学んでいます。
一年前ほどにその神山町が授業で取り上げられたのをきっかけに興味を持っていました。そして先日、実際に現場に行き、昨日そこの発起人の方の話を聞かせていただいたっていう感じですね。
まさに一年越しの実現!
感極まって、何度ペダルを踏み外したことか・・・。(全く関係ない)
まあ、そこで得た町づくりのヒントを3つ共有しますね。
①緩やかなボトムアップ型で
町の最小単位は行政でも民間企業でもなく、「住民」。その住民が10、20年後の自分の町がどうあってほしいのか、子や孫の世代が住みよい町はどうなのだろうか、ということを自分事で考えた方がいいのではないか、と。
一番重要なのは、「誰かがしている」から「自分たちでしよう」というマインドの転換だと思います。行政が提案したから行政がやれ、ではなく皆で意見を持ち寄りながらこれなら自分ができるといったまずは小さい単位で着手することではないかと話されていました。
②あくまで「場の価値」を提供すること
最初から移住やスタートアップをしてほしいと枠組みを決めてしまうと、お金などの面で敷居が高く感じてしまいなかなか新規参入を活発化できない、というのが町づくりの良くある難しさではないでしょうか。また表面的なメリットだけの情報を流し、いざ来てみると全くイメージと違った、などといったミスマッチも起きているのも現状課題としてあります。
神山町では、改修した空き家をクリエイターがお試しで滞在できるプログラムを設けたするなど、中期的に町での仕事や生活をイメージできるような仕組みを作っているそうです。
「あなたがここに来る受け入れ態勢は整っている」ということを知ってもらう、「場の価値」を最初に提供することが何よりも大事だと思いました。
③戦うフィールドを見誤らないこと
日本の地方の大部分が人口減少や少子化にに悩まされています。それは胃腸一隻で解決できる問題でもないし、おそらく長い時間を要しながら緩やかにしか変わらないでしょう。急に規模がでかくなることはありません。
例えば、観光客をたくさん呼ぼうと言っても受け入れキャパが追い付かないままであれば満足度は下がるだろうし、天然資源を推すあまり資源枯渇や環境汚染を招くことだってあるかもしれません。
だからこそ、自分たちの力で何がどこまでできるのかは視野に入れるべきだなと思いました。
大南さんが口ずっぱく言われたのが、
「すきな町からすてきな町にする」
という言葉でした。
自分の町が好き(自分好きなことにも置き換えられると思います)である気持ちはあっても、その町が今たくさんの課題を抱えて消えかかろうとしています。
だからこそ、その好きな町を維持していくために思いを形にする、すなわち「て」を加える(自分が行動していく)ことによって「すてきな町」にしよう、ということでした。
上記のヒントって全然農業でも応用できんなー、と学びながら良い時間を過ごさせてもらいました。
皆さんの指針の何かヒントになればいいな、と思っちょります。
あ、ついつい竜馬の口癖が出ちゃった・・・。
でも、竜馬の成し遂げた功績のプロセスをたどってみるとすげー町づくり、いやこれからの「日本」を生きていくうえでめちゃめちゃ重なってんなぁ、としみじみ思いつつ。
では。
[追記]
下記のURLに神山町の情報を載せときます。ぜひご覧になってください。
イン神山 (http://www.in-kamiyama.jp/)
日経Bオンライン(http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120705/234176/)
灯台もと暮らし(http://motokurashi.com/feature-tokushima-oominami/20150806)