ローカルハンター ヒロ

全国を旅しながら農業や田舎の情報発信をしていきます。

伝承までの軌跡

ども。

 

最近畑に行くことよりも地域の方々のコミュニティに入ることの方が多い白方です。「農業」というテーマで回っているのですが、地域の歴史背景や現場を知るということは農業の問題解決にもつながりますし、これはこれで違う角度から掘り下げています。

 

先日のブログで話したかな?ここ邑南町では「石見神楽」という舞が伝統文化として残っています。作物の豊穣を祈る祈年祭や豊穣を感謝する新嘗祭に神社に奉納したり、各種祭りや敬老会の行事として舞っているのだとか。僕の伝統文化のイメージに「継承の困難さ」がありました。運営する人たちの多くが高齢者、少くとも40代の方々がぽつぽつと、といった感じ子供の姿はない。もちろん観客にも。(偏見でごめんなさい)しかし、ここでは小・中学校の子供達に絶大な人気でして、なんでも神楽ごっこなるものが遊びのメインになっているようです。運営側にもこの神楽をするがために地元に帰ってくる人がで始めるぐらい若い世代にも人気な伝統行事なんです。

 

ただ、依然として継承が完了しているとは言えません。20、30代の人数はやはりまだ少ないですし、その下の代をいかに巻き込んで行くか、も課題でしょう。

 

ただ、「憧れの象徴」であるということは大きな武器ですし、どのようにして巻き込んで行くかがこれからの課題となるのではないでしょうか。いずれにせよ、これからの動向が楽しみですし、また邑南町にきたときにどのような仕組みになっているのか、気になりますね。

 

ここで疑問提起としては、

 

 

 

・全て文化は守る必要があるのか。閉じる文化と守る文化を見極めなければならないのでは。(無理やり担い手をかき集めたり、文化があらぬ方向に変容してしまうことを考慮して。)

 

・「憧れ」はどのようにして醸成できるのか。

 

・文化の伝承の際のどのようにコミュニケーションの場を創出し、継承を促進していけるのか。

 

・ただ1つ上の世代の文化をそのまま継承するだけでいいのだろうか。自分たちの代のアイデンティティはなんなのか。むしろ塗り重ねるべきではないのか。

 

 

 

これら疑問を今後地域を巡って行く中で考えながら、ではこの文化の継承問題をどのように解決していけるのかまで深く考えていきたい。

 

では。