ローカルハンター ヒロ

全国を旅しながら農業や田舎の情報発信をしていきます。

朽ち果てた巨木

大木が突如として倒れてきたー。

 

そんな出来事を度々耳にすることがある。内部に虫が侵入し、食い散らかして内部を腐らしていることが原因である。見た目は大きく、頑丈そうな木でも中身が朽ち果ててスッカスカなんてこともしばしばあることだ。

 

 

 

内側から崩れ去っていくー。それは人にも通じることだ。むしろ大抵の失敗は内側からといっても過言じゃない。傲慢、過信、嫉妬、不信・・・。これら全ては自らの内面的な感情により生み出される諸悪の根源といっていいだろう。

 

僕が農業に興味を持ち現場で感じた違和感、それはいつのまにか「作業」に変貌していることである。

 

自然に触られる、周りの自分の作った安心安全な作物を届けたい、など様々な思いを抱いてここに望んでいることだろう。しかし、採算を取る、稼ぎを得るためにいつの間にかキャパ以上に仕事量が増え忙殺され、毎日を消費している、なんてことになっていないだろうか。

 

もちろん、この価値観を否定しているわけではない。稼ぎを得れなければ掲げる理念は戯言に過ぎない。しかし、自分が何をもって今この時間を過ごしているのだろうか、もう一度問い直さなければならない。

 

時間に支配されるのではなく、時間と共に歩みを進められる毎日を過ごせるように。