ローカルハンター ヒロ

全国を旅しながら農業や田舎の情報発信をしていきます。

折り返し地点

今日でこの旅が始まって187日目。始まってしまえば早いもので、もう半年以上が経過していた。最初はミニポットに芽が生えた程度の知識しか持ち合わせていなかった自分が畑に入り、農家さんの考えを聞き、少なからずとも自分なりの将来の地域農業について考えてきたつもりだ。そんな貴重な機会を得られたのは間違いなくこれまでご縁をいただいたたくさんの農家さんたちのおかげだ。

 

 

 

出会って早々「農業をする覚悟はあるのか」と思い一言を放ってきた農家さん。

 

全国津々浦々走り回って、今は地元で農を営むおじいちゃん。

 

食べてくれるお客さんを常に想像し、本当に美味しいみかんを追求する農家さん。

 

 

 

そこには多種多様なたくさんの想いと経験に裏付けられた哲学が溢れている。彼らはファーマーであり、哲学者であった。だが時として自然というものは残酷なものである。近年相次いで起こる異常気象により、手塩にかけた作物が全滅することだってある。人間の営みにより破壊されつつあるエコシステムは悲鳴をあげ、静かに人間を生態系から追い出そうとしている。

 

それでも農家さんは毎日汗をかきながら、畑に顔を向き合わせている。自然に与えられた環境下の中でどれだけ作物を育てることができるのか。少しでも美味しい、安全な農作物を子供に、家族に、そして名も知らぬお客さんに届けるために。その想いが僕たちの目の前にある農作物1つ1つには詰まっている。

 

「いただきます」をする時、今までよりも手を合わせる時間が長くなった。それは感謝、リスペクト、そしてこの目の前の食べ物がどうやってここまで届いたのか想いを馳せる貴重な時間になった。

 

あなたの手元にある食べ物はどうやって作られそこまで届いたのか、考えたことがありますか?それをほんの少し考えてみるだけで、農家さんの想いは報われるかもしれません。