ローカルハンター ヒロ

全国を旅しながら農業や田舎の情報発信をしていきます。

農業は本当に面白いのか

ども。

 

北国北海道札幌市から仰向けで失礼します。昨晩ついたのですが、めちゃめちゃ寒いです。昨日苫小牧から札幌まで原付を走らせていると、左手の中指が凍りつくかと思いました。そして今日は北大に通う高校の同級生と会う時間をいただきました。いやー、やっぱ同世代で同じ領域に興味を持つ仲間がいると心強いですよね。現場に入ってみるとなかなか同世代と出会う機会は無くて、このご縁を大事にしたいです。北大のカフェで話していたのですが、

 

 

 

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北大の牧場で取れた新鮮な牛乳に

 

 

 

 

 

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フレンチトースト。

 

うん、美味しい以外の言葉は出ないよね。美味しさのあまり舌が爆死してしまいました。やっと北海道らしいものを食べれた〜〜〜〜〜。牛乳も今まで訪れた産地のとは一味違い、舌触りがすげー滑らか。濃厚な甘さと思いきや、上品に過ぎ去っていく。うまい。

 

 

 

そんなかんだで美味しい食事をいただきながら話の中で、

 

 

 

「農業ってやっぱり面白いよね。」

 

 

 

という話題が幾度か出て来ました。確かにめちゃめちゃ面白くて、現場で働かれている農家さんも口を揃えて面白いと言います。しかも時代の追い風が吹き荒れ、伸び代も半端ない。人の命を育み、直に自然の恩恵を享受できるこの誉れ高き農業という職業に参入することに何をためらう必要があるのかと。

 

しかしそう未来を描く中で「なぜ面白いんだろう」、「何が面白いんだろう」、と疑問に思っていました。そしてふとこう思ったんです。

 

 

 

「初め体験することだから。」

 

 

 

現場に出て初めてする農作業。多様な哲学を持って農業をする農家さんに初めて話を聞く。農業に関して初めて知る・・・。

 

今目の前で起きていることは全て自分にとって初めてであることが共通項としてあるのかな、と。全てが新しく、新鮮で、刺激的・・・。

 

でもこの「初めて」っていうラベルが取れた時・・・。

 

 

なんてことを想像した時、背筋に冷や汗が垂れました。もし大学を卒業してこの面白さの物差しで社会に飛び出したら・・・。まあ、それはそれで壁にぶつかってまた自分で答えを出すと思うんですけどね。今何を持って面白さとなすのか、を考えておいて損はないかと。

 

僕の出した面白さは

 

 

 

「毎日を新しく、新鮮で、刺激的な仕事にしていく」

 

 

 

ことかな、と。いや、これしかない。

 

え?

 

まあまあ細かいことはどうでもいいので、どうそれを実現していくかを考えていきましょう。

 

僕の辿りついた解は、毎日思考錯誤しながら効率(いや、変化といったほうがいいのか)、はたまた一年ごとに新しいチャレンジ、実験をしていくか、にかかってくると思います。

 

農業はまだまだ単純作業の組み合わせに成り立っています。播種、育苗、定植、草刈り、水やり、収穫、梱包、出荷・・・。まだまだ他にも存在している各作業プロセスをどのようにして効率よくできるのかを思考し続ける。さらに1年ごとに失敗から仮説を立て、どのようにして多収、品質向上を目指せられるのかを考えていく。

 

この思考を介在させることによって毎日を新しく、新鮮で刺激的にできるのではないかと現場で楽しそうに農業をしている農家さんを見て思いました。

 

「毎日が」から「毎日を」というように、今のような与えられる新鮮さに依存するのではなく、主体的に目の前のことを新しくしていくことが農業だけではなく、全て働くことに活かせられるのではないかと思います。