ローカルハンター ヒロ

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スペイン旅行記~観光編~part1

さて、交通編に引き続いて観光編もブチかましていきたいと思う今日この頃の俺だぁ。(#EXIT風に#そよ風にゆられながら#なびく腹)

 

と言いつつもその前に、こちらの記事をご覧ください。

 

mdpr.jp

 

「「「わいらの一週間後に同じとこ回ってるやんけ」」」

 

僕たちの行った先々が次々と聖地化されており(昨年はパリで同様の事案発生)、身辺にGPSやら盗聴器やらが取り付けられていないかすぐに確認しました。(#何様のつもりだ)

 

不毛すぎてサハラ砂漠に草が生えてきそうなので前置きはこれまでとして、我々はスペインの5都市を周遊したわけですが、行った先々全てを羅列することはどうも野暮なので、主観バリバリマックスバリューな白方プレゼンツ!スペイン観光地ベスト3をお送りしたいと思います。

 

では、現地の白方さーーーーーん!!!

 

 

 

ハー――――イ!!こちらスペイン観光の模様をお伝えする、白方の残像です。 

 

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後方のゼウス像と隣のおばちゃんの視線が厳しいような気がしなくもない

 

これからはですね、現地からこの残像白方がスペインおススメ観光地ベスト3を記事3本立てお届けしていきたいと思います!

 

ちなみに全く関係ないんですけど、現在口内炎が2つできていて、食事を全く楽しめておりません。

 

では早速、口内炎をいたわりながら現地レポを進めていくことにしましょう!

 

 

3位 トレド旧市街

 

マドリードから電車で南に下ること30分。中世の記憶が保存されている町、トレド。

 

かつては西ゴート王国の中心地として栄え、イスラム教、キリスト教ユダヤ教の文化入り混じるこの古風な町は「街全体が博物館」と評されるほどで、旧市街全体が世界遺産に登録されています。

 

まず何といっても駅がすごい。お出迎えから立派すぎて、入るのに躊躇します。(躊躇したとは言ってない)

 

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トレド駅の駅舎。ステンドグラスが壁一面に飾られ、駅に入るだけで楽しめる

 

この建物はムデハル様式と呼ばれる建築用法によるもの。レコンキスタの後に残留イスラム教徒とキリスト教徒との文化が入り混じった建築様式で、壁面の幾何学模様が特徴とのこと。アラゴン州というバルセロナの西側へ位置する町がムデハル様式で有名な建築物が多いようなので、次回訪ねる時に行ってみたいな。

 

マドリードからの移動には有無を言わさず電車を使ってほしい。バスと比較して短時間で来られるし、往復22€(日本円にして2700円ぐらい)なので、降り立った駅舎からすぐボディーブローをかまされるのをぜひ堪能してもらいたいです。 

 

そしてそして、これから旧市街の中心地ソコドベール広場へ向かっていくのですが、せっかくすぎるので歩いていくことにしました。バスやタクシーでも移動できるがここでも”せっかく”を発動。何と都合のいい言葉だろうか・・・。

 

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正面がアルカンタラ橋でその右側に旧市街が広がっている

 

アルカンタラ橋を過ぎると、急こう配の坂道が待ち受けています。乃木坂46を好きな方々は坂道をそのまま疾走するといいですけど、足腰たまらんぜという方は広場まで一気にワープできるエスカレーターもあるのでご安心を。

 

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こんな坂が15分ほど続く。いい運動になり、パエリアへついつい手を伸ばしてしまう。これもトレドのマーケティング戦略なのだろう。

 

そして町を軽く散策。

 

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古風な街並みが続く。もちろんマク〇ナルドもバーガー〇ングも郷に入れば郷に従え、と抗えないのである。

 

町の色合いが本当に統一されていて、ものすごく厳か。チェーン店の看板も普段原色で、「視界へお邪魔します」、と一切出迎えてもいないのに入ってくるのをしっかりと防いでくれています。ちなみにこの日の朝ご飯はマクドナルドでした。最高っす。

 

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中二心を大いにくすぐられるのだが、トレドは剣の産地としても有名

 

中心地から30分ほどかけて展望台へ。高所から望むトレドの景色にうっとり。歴史に名を刻むことは偉大だけど、脈々と受け継ぎ、維持するのもまたすごい力が必要だよな、と改めて思い知らされます。

 

城塞都市として名をはせているトレド。町周辺が城壁で囲まれていたり、細かな裏道が行き交う人々を惑わす区画整備の仕方、地理的立地条件などの視点で見てみるとこれまた面白いです。ちなみにご期待通り、この後道に迷いに迷うのでした。

 

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高台から旧市街を望む。ひときわ目立つ建造物2つあり、左がトレド大聖堂で右がアルカサル(軍事博物館)

 

もちろん食いしん坊な僕たちにぴったりなお店も。

 

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スペインと言えば「生ハム」。これを見て買わないことがあろうか、いやない

 

とか、

 

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裏路地でにおいが変わり、なんだなんだと覗くとそこにはチーズ専門店が



とかね。

 

他にもたくさんの飲食店も点在していて、散策しては食事休憩をするの繰り返し。これこそ旅の醍醐味なのです。初日から財布の開け閉めが多いような気がしなくもないですが、”旅”というたった二文字の理由で後押ししてくれます。一気にパワーワードと化すのです。ちなみに、「まあ、いいよね?」という文章をこの旅行で1年分使ったと思われます。

 

結局トレドの観光で一押しなのはどこなのよ?

 

メインディッシュは、「サンタ・マリア・デ・トレド大聖堂

 

通称・カテドラルと呼ばれており、カテドラル自体はここに限定されるものではなく、各地域に点在しています。キリスト教における司教座聖堂を意味していまして、教区全体の母教会のポジションであるそうです。

 

大聖堂そのものはルネサンス様式を用いていますが、建築にかかった年数は250年強。もちろん文化も変容したり、増築も重ねられるなどして、随所にムデハル様式も取り入れられていたり、バロックゴシック様式の装飾も多数施されています。この文化の融合は、宗教の交差点であるスペイン独自のスタイルと言えるでしょう。

 

では、さっそく教会に入ろうとするも、入り口の警備員さんに引き留められました。なんでも、チケット販売は向かい側の建物だとか。10€でチケットを購入し、再度潜入。代金に音声ガイドが含まれるのですが、日本語翻訳はありませんでした。

 

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このように、天井までが非常に高い。心理学で「カテドラル効果」というのを習ったが、ふむふむと実感

 

1226年にフェルナンド三世の命により着工し、約260年かけて完成したトレドを象徴する建造物。膨大な装飾品と精緻を極めた技術に圧巻の一言で、口をあんぐりと開けていると他の観光客に笑われました。

 

壁面の各所にはステンドグラスが張り巡らされています。その数なんと750枚。それぞれ異なるデザインが施されており、中でもバラ窓は見る者を圧倒します。

 

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ステンドグラスを通じて教会内を照らす光が幻想的

 

そしてこのトレド大聖堂最大の見どころが、主祭壇でしょう。新約聖書の20場面が木彫りによって描かれています。その高さなんと30m。地元の小学校のプールよりも高いなぁ、と思った僕のスケール間の小ささとは対照的です。

 

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大きすぎて、写真が勝手に縮小されて場面全てが入りきらないの図

 

そして主催壇の裏側に構えているのが、この「トランスパレンテ」です。バロック様式がスペイン独自の建築様式へと変容したチェリゲーラ様式を用いた傑作として高名です。

 

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重厚な迫力もさながら、精緻を極めつくす技術に脱帽

 

聖具室は美術館にもなっており、トレドの有名な画家であるエル・グレコの作品も展示されており、こちらも非常に豪華な展示内容になっています。エル・グレコの作品は岡山県大原美術館にも展示されているそうです。今度行ってみようかな。

 

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エル・グレコ作「キリストの聖衣剥奪」

 

 

とざっとですが、第3位トレド旧市街を書き下ろしてみました。

 

ただ一つ残念だったのが、今回僕たちはトレド観光を1日(到着:16時~出発:12時30分)にしていました。しかし、1日では到底回り切れません。(アルカサルなんてすべて見るのに2時間ほどかかるらしく、なくなく行くのを断念)アルカサルやサンタ・クルス美術館、エル・グレコ美術館など魅力的な観光施設はいくつもあるので、余裕を持って2日ないしは3日あれば十分に回り切れるのではないでしょうか。

 

書きながら、ね?

 

「「「もう一回行きてえ・・・。」」」

 

と。

 

まとめ
  1. 「スペインでもし1日を過ごすなら迷わずトレドへ行け」はマジ
  2. トレド大聖堂の満足度は、一本満足100本分(小並感)
  3. 他の観光施設も回るのであれば2日はほしいところ