スペイン旅行記〜観光編Part2〜
原付で走りながら体全体で受ける風が心地よい季節となりました。だいぶ過ごしやすくなりましたね。
本年もようやく終わりを迎えつつあります。今年はなんだか野苺の年だったような気がします。今、野苺が思い浮かんだからです。特に真意はありません。
さて、前回の記事に引き続いてスペインオススメ観光地第2弾を紹介していきたいと思います。
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スペイン旅行記~観光編~part1
さて、交通編に引き続いて観光編もブチかましていきたいと思う今日この頃の俺だぁ。(#EXIT風に#そよ風にゆられながら#なびく腹)
と言いつつもその前に、こちらの記事をご覧ください。
「「「わいらの一週間後に同じとこ回ってるやんけ」」」
僕たちの行った先々が次々と聖地化されており(昨年はパリで同様の事案発生)、身辺にGPSやら盗聴器やらが取り付けられていないかすぐに確認しました。(#何様のつもりだ)
不毛すぎてサハラ砂漠に草が生えてきそうなので前置きはこれまでとして、我々はスペインの5都市を周遊したわけですが、行った先々全てを羅列することはどうも野暮なので、主観バリバリマックスバリューな白方プレゼンツ!スペイン観光地ベスト3をお送りしたいと思います。
では、現地の白方さーーーーーん!!!
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スペイン旅行記~交通編~
朝日がめちゃくちゃ綺麗。飛行機あるあるですが、毎回撮ってしまうんですよね〜。
特に長い時間のフライトとなると人里が恋しくなると言いますか、着陸寸前に旋回する際見えるくる目的地の街並みは感極まるの極み乙女です。
はい。
さてさて、オテンバな僕たちのスペイン旅行は都市間を縦横無尽に走り回るというスケジュールだったので、必然的に交通機関の使用回数も多くなりました。使用した交通機関は、
- バス
- 地下鉄
- 長距離列車
- 飛行機
の4つです。下記で詳細をまとめていきます。
1.バス
今回は2種類のバスを使用しました。
一つ目は、市内循環バス。市内を回るバスはビルバオ市内でしか乗らなかったのですが、やたらめったらデカいバスがあったり、二階建てバスがあったり、色々なタイプの車体があって面白かったです。
バルセロナの二階建てバスの車内には十か国語に翻訳されているアナウンスが各席ごとに聞けるらしいのです・・・。写真はトレドの観光遊覧バスのモノですが、イメージはこんな感じでしょう。
乗り方
- 停車駅をGooglemapで予め把握しておく。
- バスに乗り、運転手へ行き先を告げる。
- 料金を伝えられるので、その金額を渡す。
- 希望のバス停に着くと、そのまま降りてOK。
<注意点>
- 英語や現地の言語に不安があれば、Googlemapの画面を見せたのでも大丈夫。
- 大きい金額の札を持っていたら断られることもあるそう。硬貨を持っておくことをお勧めします。(上記の写真の区間だと、約2€ほどかかりました。そんなに高くない印象。)
- 乗るときは前方の入り口から乗るべし。日本みたく、中央のドアからは入れません。
二つ目は、長距離移動バス。これはサンセバスチャン→ビルバオ間で使用しました。なんでも、この区間はALSAとPESAという2つのバス会社が運行しているみたい。2社の違いは金額ぐらいでしょうか。ALSA社の約7€に対し、PESA社は約17€するみたいです。
コスパ重視、バスのスペックフル無視の僕たちは、有無を言わさずALSA社のバスに乗りました。
乗り方
- バス会社の公式サイトで事前予約。
- バスターミナルの電光掲示板にて、乗り場が表示される。
- 運転手に名前と席番を告げ、指定席へGO。
<注意点>
- 当日、バスターミナルの窓口で乗車券を購入できるようです。
- 時間通りにバスが来ないこともあるそう。電光掲示板に乗り口が表示されるのも3分前だったので、すごく不安になりました。(笑)乗り方は言語が変わっただけで、日本の高速バスと大差はありませんでした。
- USBポートがあったのですが、ほとんど充電できませんでした。一時間半ほどの旅路なので、格安ということで機能面はあまり期待しない方がいいかも。
予約サイト:ALSA→https://www.alsa.com/en/web/bus/home
2.地下鉄
こちらの地下鉄も日本と同じで、かなりの近さで駅が乱立していたり、路線が入り組んでいるのでやたらめったら下に降りさせられたりします。しかもエスカレーターの速さが尋常じゃなく速い。よそ見して乗ると、危うくこけそうになりました。
またヨーロッパの地下鉄と言うと、「治安は大丈夫なの?」とよく耳にしますが、果たして本当なのでしょうか。
実際に乗ってみて、路線や時間帯、乗車/降車駅によってプラットフォームの雰囲気や利用者層の違いに差異がある事に気づかされます。
例えば、観光地付近の駅だとご当地グッズ(?)を売るべく大きな袋を抱えた集団がたくさんいた一方で、空港へ直行する駅ではスーツケースを抱えたお客が大半を占めていました。雰囲気も前者は少し薄暗く、男二人で行っても少し怖さを感じましたが、後者は飛び出し防止の自動扉がついていたり、建物自体の新しさを感じたりしました。
ただやはりどちらを活用するにしても、遅い時間帯や混雑する時間帯は地下鉄を利用することは避けた方がいいかと思います。
バルセロナで満員電車を経験したのですが(日本と本当に同じぐらいギュウギュウ詰め)、サブポーチを半分あけられてしまい、危うく中身を盗られそうになりました。(体の前にかけていたのと旅行最終日で気が抜けていたのも相俟ってですが)夜は単純に薄暗いので、マジで怖いっす。
乗り方は日本と同様、改札口でチケットを購入してから改札を抜けて乗車します。券売機では、行き先を選択して必要金額が表示されるため、多く支払いすぎてしまったとかいう海外のお約束は発生しにくいかと思われます。
先月タイで乗車券を購入する際、窓口で口頭で伝えるタイプだったのですが、6人それぞれ購入した金額が違った(笑)、なんてこともありました。
補足ですが、バルセロナは①交通機関乗り放題 ②各観光施設入館料無料/割引 をしてくれる「バルセロナカード」なるものが存在しているそうです。
僕は最終日にその存在を知ったので購入しませんでしたが、コスパはかなりいいし、節約すべく歩きに歩きまくるはめにもならなくて済むので、数日バルセロナで過ごすのであればご購入をお勧めします。web購入だと割引を受けられます。
バルセロナエクスプレスカード(2日券)web購入サイト:https://bcnshop.barcelonaturisme.com/shopv3/en/product/23204/barcelona-card-express.html
バルセロナカードweb購入サイト:https://bcnshop.barcelonaturisme.com/shopv3/en/product/1/barcelona-card.html
3.長距離電車
スペインは各都市間を電車でも行き来できます。
今回はマドリード↔︎トレド、マドリード→サンセバスチャンの二区間を利用しました。
マドリード→サンセバスチャン区間は事前予約をし、e-ticketを発券していたのでプラットフォームで待つだけでした。
乗り場の番号が15分ほど前に電光掲示板にて表示されるので、そこへ向かい、チケットを見せて荷物検査を済ませると乗車できます。なお指定席なので、チケットに書かれてある席に座ります。
席はゆったりしていて、乗り心地も悪くありません。これに関しては、飛行機よりもGOODです。
マドリード↔トレド区間は事前予約をしていなかったので窓口で購入しなければならなかったのですが、これがもう大変。出発20分前に窓口へ行くと長蛇の列。内心大焦りで列が進むのを待っていたのですが、これがまた全然進まない・・・。
すると窓口のお兄さんが、「トレド行くやつこっちにこい!」と声をかけてくれました。僕たちの並んでいたのは、まさかの違う行き先だったのですね(笑)。そして往復チケットを購入し、急いで乗り口へ。ギリギリで電車へ乗り込み、いざトレドへ。
今回は間一髪で幸運が舞い降りてきたので良かったのですが、毎度こうなるとは分からないので、事前に予約していくことを強くおススメします。(てか、他の観光客はそうしてるよな・・・)また片道チケットだけの購入となると高くなってしまうので、往復する予定の場合は往復チケットでの購入をした方が賢明かもしれません。
事前予約は「レイルヨーロッパ」というサイトで、スペインのみならずヨーロッパ各地で運行する電車の予約を済ませることが出来ます。昨年はロンドン↔パリ間の電車もこちらから予約しました。日本語翻訳もついていますし、予約するのに困ることはあまりないかと思います。
車内では飲食物の販売もされているので、そこでお酒とおつまみを買い、車窓から異国の風景を眺めて思索にふけるのは最高です。
レイルヨーロッパ公式サイト:https://www.raileurope-japan.com/train-tickets/train-tickets/
4.飛行機
もっとも楽な移動はなんといっても飛行機です。所要時間が短いですからね。
電車だと乗り心地は良いのですが、マドリード→サンセバスチャンで5時間強かかりました。まあここは財布と時間との要相談かと思います。
予約する際に僕がぜひおススメしたいのは、「Googleトラベル」です。
利点としては、
- その区間の最安値を簡単に一覧できる
- 意中のものがあればすぐにキャリアの公式サイトへアクセスできる
- もちろん飛行機だけでなく鉄道も表示される
- 行く先々の観光スポットの閲覧やホテルの予約も完結できる
などなど挙げればキリがありません。トラベルコやスカイスキャナーも活用しますが、何より検索完了までの時間が短いので、ストレスなくリサーチできるのが僕にとっての最大の利点と言えます。
使い方
- ①Googleトラベルにて希望日時/場所を入力
- 最安値が表示される
- 各キャリアの公式ホームページの予約サイトへ移動し、予約。(日本語対応あり)
- e‐Ticketが発行されるので、予約番号を控えておく。
<注意点>
- 現地にて予約番号とパスポート、決済を行なったクレジットカードの提示を求められるので、お忘れなきよう。
- 基本英語で会話は成立しますが、最初の挨拶ぐらいは現地の言葉でした方が良いと思います。
- LCCキャリアの利用はトラブルが多いようなので、規約を読んでおくか大手キャリアの便を予約することを推奨します。
- バルセロナ空港で空港泊を敢行し、日本への帰国の旅路へついたわけですが、結構同じ考えを持っている観光客は多かったです。とはいえ100%安全なわけではないですし、クーラーが効きすぎて寒かったり、快適に寝れるわけがないので不安な人はホテルを予約しておきましょう。
Googleトラベル:https://www.google.com/flights?hl=ja#flt=/m/0gp6sg..2019-10-20*./m/0gp6sg.2019-10-24;c:JPY;e:1;ls:1w;sd:0;t:h
とまあ、移動編はこんな感じでしょう。過不足は随時更新することとします。
では、次回は<食事編>でお会いしましょう。
では。
スペイン旅行記
書店で手にした本。
それは、「暗幕のゲルニカ」。
20世紀を代表する画家ピカソが描いた「ゲルニカ」を巡る、原田マハさんの書き下ろしたアートサスペンス小説だ。
なぜこの本を手に取ったか。
それは、スペインのゲルニカにまつわる戦争の悲惨さ、そしてそれはスペイン内戦だけでなく世界中で蔓延る「我々の闘い」を描いたその作品をスペインへ向かう旅路で読む、ただそれだけの理由だ。ミーハーだなんて言わないでほしい。
そう、スペインへ。
思い返せば、いつも長期休暇は日本脱出を企てているような気がする。
だから車の免許も誕生日も全て後回し。まあそれはそれで良いのだ。また明日は朝の風が吹く、なんて思ってるからいつまで経ってもできないのだ。反省。頑張ります。
ーーー
さて、今回のスペイン旅行の期間は9月17日〜25日の9日間。訪問都市は下記の通り、
・トレド
・サンセバスチャン
・ビルバオ
の5都市である。往復や各都市間の移動時間がやったらめったら長い、忙しい旅になってしまった。まあ若さにブイブイ言わせられるのは今だけだと思ってしまい、結局いつも過密日程になってしまうのだ。
ルート的には、
バルセロナ→マドリード→トレド→マドリード→サンセバスチャン→ビルバオ→バルセロナ
の順だ。見るだけで分かる忙しなさ。今回は特段目的ありきではなく、友達と2人でただ旅行に行くだけ。強いて挙げるのであれば、「ホンモノを自分の目で見る」になろうか。
まあダラダラと概要を話したところで仕方ないので、カテゴリーに分けた
1.交通編
2.食事編
3.施設編
4.トラブル編
について随時記事をアップしていこうと思う。(必ず投稿するとは言ってない)
行く前にネットで参照したブログの足りないなと思う情報や現地ならではの新鮮な見聞を載せようと思うので、割とスペイン行きたいと思っている人には有意義になるのでは、と思っています。
乞うご期待を。
では。
偶有性と出会える場所
久しぶりに風邪を引いた。
僕がこう言うと皆して、珍しい、意外だ、お前の世界に風邪という概念があったのか、と散々に言われるが、これでも僕は人間なのだ。驚き慄いたり、劣等感に苛まれたり、生きることが辛くて惨めでたまらなくなったりするのだ。ただそんな感情があるからこそ愛おしい、美しいといった感情にも出会えるのだろう。
休学を終え、もう一年が過ぎたらしい。母親に先日「去年の今日、帰ってきたんやね」と一声かけられて気づいた。
もう一年か。
あっという間に過ぎ去る時間に羨ましさを感じながらも、思い立って自分のブログを見返してみることにした。
一年で200弱の記事を書き続けてきた。我ながらよく続いたな、と思いつつ続けることの難しさを感じた。今はこうして1ヶ月おきに気が向けば更新するだけだ。何をするにしても始めるのは簡単だが、続けるのは難しい。
ブログにざっと目を通すと、まるで自分の見えているものが全世界像なのだと言わんばかりな強い口調。抽象度が高過ぎるテーマを扱っているにも関わらず問題の切り口が甘く、結局何が言いたいのか分からず不時着した文章。しかしどうやら僕の文才ではハドソン川の奇跡を起こせなかったらしい。
ただそこには過去に歩んできた時間が脈々と記録されており、それはそれで決して意味がないことではなかったのだと信じたい。過去は変えられないが、過去をどう捉えるか、どう意味づけをするかは未来の自分にだってできるはずだ。
顔を赧らめながらもこうした感情が起こるのは、少なからず当時よりも成長した証拠じゃないか、と願いたい。今後ストックされた記事は加筆修正を加えていくことにしよう。
そうして休学を終えて一年余が立ったわけだが、変わったことと言えば書店に足繁く通うようになったことか。
特に目的はない。友達との待ち合わせ時間の1時間前に行き、書店で時間を過ごす。講義の休み時間にふらっと生協の書店に立ち寄る。僕にとっての「ついで」は書店に足を踏み入れることなのである。
何がそこまでして書店に惹きつけられるのか。それは、そこに「偶有性」が存在しているからである。
ふと目にした本の表紙に心を掴まれたり、そう言えばあいつがこんなことに興味を持っていたな、とかこのタイトルすごく気になるな、とかとか。思いもよらない未知との遭遇が多発するのだ。
これは統計的処理に基づくレコメンド機能では決してなし得ない妙義なのだと強く思う。ネット通販では欲しいものをすぐに、どこでも、いつでも買うことができる。しかしそれは「欲しいもの」にかなり限定される。一方書店では、欲しいものはもちろん、その「偶有性」をも購入することができるのである。これは書店ならではの強みであり、これからの生存戦略でもあるのではないだろうか。
自分の想像を超越し、世界を拡張してくれるこの偶有性は進化の源泉であるはずなのだが、最近身の回りでこの偶有性が失われたつつあると思い、少し寂しく感じるのだ。
僕はこの先も書店に通うだろうし、風邪を引くことも夕立にあってずぶ濡れになることも合わせて愛を見出していきたい。
日米の差はどこで生じたのか。
1945年、日本は敗戦国として一面焼け野原の風景から国家としての再スタートを迫られた。そして朝鮮戦争、高度経済成長期を経て、敗戦国としては異例の復興を果たした。そして迎えたバブル経済では、アメリカをも脅かす経済大国となった。当時のアメリカの風潮は、日本に追い越されるという危機感があったらしい。今となっては、アメリカのGAFAをはじめとするメガベンチャー企業が国家のみならず世界でポジションを確立しつつあるが、当時の日本ではそのような企業が生まれる希望もあったのではないだろうか。
しかし現状を省みてみると、アメリカがそこから盛り返し、かたや日本は「失われた20年」と揶揄されるように経済停滞にあえいでいる。この20年間で一体、日米にどんな差があったのだろうか。
答えは非常にシンプルで、僕は「『知』に対するリスペクト」の有無なのだと強く思う。Appleの革新的なデザインは、スティーブ・ジョブズの顧客インサイトを非常に精密に把握する「知」の存在があっただろうし、Facebookのザッカーバーグは、アメリカの大学のエコシステム(アメリカのトップレベルの大学は1年次に大学寮で住まうことを強く勧めているとのこと。そうすることで縦と横の関係を密に構築し、教え教えてもらう学習システムを作るのだ。詳しくは、映画「ソーシャルネットワーク」を参考に。)がなければおそらく、創業にこぎつけてはいなかっただろう。これもアメリカの大学の制度設計の賜物、知の生産システムの副産物なのである。
かたや日本ではどうだろうか。アメリカ礼賛、日本蔑視の片棒を担ぐ気は毛頭ないが、事実何が起きているのかは厳正に見つめなければならない。特に昨今では、大学の学習スタイルとして実務主義的側面が強く押し出され、スキルに結びつくものに価値のパラダイムシフトが起きた。僕は自身の大学生活を鑑みて、「学問」に対する議論がどんどん衰退していっているように感じる。(社会人の方々と話していたり、本を読んで強く感じるのだ)加えて、大学教授は就職活動やその他雑務に追われ、研究時間も大幅に削減せざるを得ない状況だ。挙げ句の果てに、大学教育は意味がない、と明らかに思慮浅薄な声が相次いでいる。政府予算も基礎研究に対して、明らかに先細りさせるような組み方がなされており、名門大学に入学し、何を学んできたのかと疑義をかけたくなるほどだ。
この憂いある現代だからこそ、フランシス・ベーコンの言葉「知は力なり」という言葉がより一層、身に沁みる。まるで16世紀から今の日本の成れの果てを予測しているようだ。この状況で一体どんなイノベーションが、新たな「知」の体系が生み出されるのだろうか。僕には想像できない。
だからこそ、僕は僕自身でもっと「知」に対してハングリーにならなければならないし、大学生同士においても、もっともっと知の再生産が活性化されることを願ってやまないのである。
散歩がてら屋久島に行ってみたのだが、意外ときつくてびっくりした。人間ってどうやら1時間あたり4〜5キロほどしか歩けないみたい。白方さん、どうやら歩行計画を1時間10キロほどで計算していたらしく、わずか1日目にして今回の計画が無謀だったことを悟りそうになったが、ここはお得意のまあなんとかなるだろうというスタンス。ってこれ、ブログタイトルねんけどなんでこんなに長いのかとお思いの皆様。行為を人格に結びつけることが蔓延る昨今ですが、特にこれに関しては理由はないのでご安心を。別に飛鳥さんにあやかった訳じゃないし!
ども。
とりゃあ
昨年は必死にブログを更新していたのに、愛媛へ帰ってきた途端に消息が途絶えたことで有名な大海です。お久しぶりです。
GW、皆様はいかがお過ごしになられていたでしょうか。前例にない10日間という超大型連休。どこも人、人、ヒト、そしてたまに猪と大混雑でどこにも行かなかったよ、という方もいらっしゃるかもしれません。あるいは長すぎてむしろしんどかった、なんて方もいるかもしれません。
さてさて、僕はというとですね・・・。
屋久島へと行っておりました。
えぇ、そうです。あの屋久島です。「島」と聞くと、屋久島かスカンディナヴィア半島かをイメージするということが普及しつつある昨今ですが、今回はその屋久島へ行ったわけです。
とりゃあ
橋の上からこんにちは。こんなにも安全に配慮した片足立ちは初めてでした。落ちたらシンプルにあの世行きですからね。ダンテもビックリです。
そろそろ皆さん、お思いでしょう。「屋久島に何をしに行ったのだ」、と。まあまあ、そんなに焦らずに・・・。今回は散歩をしに屋久島へ行ってきました。(言っちゃったよ)
散歩です。もう一度言いましょうか。
散歩です。
みなさん、散歩は知っていますよね?
散歩、いいですよね。僕はあんまりしたことはなかったんですけど。
そう、散歩がてら鹿児島市まで歩いて行って、屋久島にフェリーで渡っていってきたというのが僕のGWの過ごし方でした。これだけ聞くとなんだかチャーミングですよね。よく言われます、ありがとうございます。
「よくもまあ散歩がてら鹿児島まで行こうと思ったな」と多くの方々に言われます。それもそうですよね。自転車で行けばもう少し楽に行けたのかな、というのが今の個人的な見解です。
僕には高校時代からずっとコンプレックスがありました。それは
「自分の限界に挑戦したことがない」
こと。この根底にあるのは、高校入学後すぐの挫折にあるのだと思います。中学校まで順風満帆に学業もスポーツも先陣を切って走っていたのが、高校入学と同時に上には上がいることを厳然たる事実として知らされました。そこで一念発起して、上に食らいついて行けばよかったのですが、僕は自分で自分の上限ラインを決めて卒なく、ある程度の努力をすることに舵を切ったのです。まあそんな自分の性質が心底嫌いであり、一方で好きなところでもあるのですが。
大学に時系列を移しましょう。大学生活ではまた一味違う友達たちと一緒に過ごしています。彼らのキャラは濃くてですね、少々やかましいのですが(笑)。それでもやはりやるときはやる人達でして、海外に行った友達たちはたくさんの未知なる世界をがむしゃらに開拓し、かたや長期インターンで企業に勤めていた友達たちは数々の修羅場を経験しながらも必死で自分を鍛えていました。そんな話を聞くたびに、自分の甘さとその殻を破ることができない弱さに劣等感というか、虚無感というか、ただただ自分の未熟さに失望するしかありませんでした。
ちょっと大げさですけど、まあこんな風に感じてたのは本当です。
人の性質というものは不変のものなのかは分かりませんが、変容させることが難しいと思います。そんな時にはよく就活でフレーミングを用いて正当化し、自己意識を転換させることもあるかとは思いますが、それでもやはり自分に対するポジティブ/ネガテイブな見方というのは中々変えられないのです。
そんな中々自分の殻を破ることのできない自分に物理的・肉体的に大きな負荷をかけ、かつオフラインの環境に孤独に身を晒し、自分を限界にまで追い込んだ時にどんな思想と出会うのだろうか、はたまたどんな表情をするのかを見たく、鹿児島に向けて散歩をしに行こう、というのが決行の理由です。とは言えただ散歩をするだけでは面白くないので、いくつかルールを設定しました。
ルールは非常に簡単です。
- 大分臼杵港〜鹿児島市中央駅間を徒歩
- iPhoneを携帯しない
- ヒッチハイクの禁止
- ただ声をかけれた場合のみ、同乗は可能
- 5月2日18時鹿児島中央駅改札前にて友達と合流
- 徒歩計画は当日に決定する
- 基本野宿
とこんな感じでルールを設定していざ出陣、と威勢のいいスタートは切れず、当日の朝に荷物を準備するというなんとも自分らしい旅の始まりでした。
とにかく無計画だったので、峠の中腹で夜を迎えてしまったり、雨の中では野宿ができなかったので夜通し海岸線沿いを歩いたり、地図がないものだからコンビニで地図を暗記して道路の国道番号のみを頼りに歩いたりと、まあなんと波乱万丈だったことか。
道中ありがたいことに、たくさんの偶発的なご縁をいただきました。毎日名も知らぬ方々が「乗れ」と車で運んでくれたり、宮崎に親戚がいるのですが、宿と晩御飯をご馳走してくれたりと、たくさんのサポートをしてくださりました。
前述したように、「自分1人の力で限界に挑戦!」、なんて意気込んでいたものの、結局自分の力だけでは目的地に辿り着くことはできませんでした。要所要所で「これは本当に過酷だな」とは思いつつも、総体として限界に到達することはできなかったのかもしれません。
それに対して若干の嫌悪感を感じていたものの、そこで得たのは独力で自分の限界にチャレンジすることはもしかしたらできないのではないか、という問いです。たくさんの人たちのサポートを受けられているからこそ自分は自分を信じて前向きにチャレンジすることができるのだと、今更ながら気づかされました。
1年前の休学しかり、長期休暇における学内外の海外研修プロジェクトしかり、金銭的・人的等様々な面からサポートしてもらっている今の環境に身を置かせてもらっていることはやはりありがたいことだと身を以て感じることができました。ここにきてようやくか、と思われそうですが・・・。
しかしこのように言葉では簡単に口にできますけど、感謝に対して行動に移すのはなかなかできないと思うのです。これからの課題ですね。功利主義的な選択に傾倒するのではなく、自分の選択が何により構成され、どのような影響をもたらすのかを少しずつ考えていきたいと思います。
自分の生き方、態度、ものの見方など、内省し、自己分析する時間が多かったGW。自分の中ではすごく前向きな時間となりました。やはり”新しい自分”と出会うのは常に、「未来」ではなく「過去」にありますね。
散歩。
すごくオススメです。
ぜひ散歩に誘ってください。鹿児島とか無茶なことは言わず、道後公園や城山公園で1時間ほど散歩しながら話しましょう。
では。