ローカルハンター ヒロ

全国を旅しながら農業や田舎の情報発信をしていきます。

「峠」読了。

ども。

 

ジャムズでの引退から日があまり経っていませんが、明日から島根に向けて出発します。本当は今日の予定だったのですが、春一番による大嵐のおかげで一日延期せざるを得ませんでした。

 

島根といえば出雲大社ですね。高校生の時に一時古事記にハマっていたので(完全にパズドラの影響ですね・・・。)、そこから派生して出雲大社へも行ってみたいなぁ、とずっと思い抱いてました。いやー、楽しみだ。

 

 

 

さて、先日ようやく「峠」を読了しました。

 

 

 

 

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この小説では、幕末の激動期を舞台に描かれています。幕末と言えば、坂本龍馬木戸孝允、今ドラマで取り上げられている西郷隆盛など、いわば当時の「主人公」達を思い浮かべることが多いかと思います。事実、僕も坂本龍馬が大好きで、「お~い竜馬」の漫画をかれこれ30回ぐらいは周回したんじゃないですかね。

 

ここでの主人公は「河合継之助」。

 

 

ん?そいつは誰だ?

 

 

と思う方もいると思います。

 

 

僕も知りませんでした。

 

 

長岡藩という現在の新潟県に当たる地方の一藩士であった河合継之助。一藩士ながらも、「いかに藩をよくしていくか」という理想と方法の追及に明け暮れ、ついには執政にまで上り詰めました。門閥が役員になることが慣習であった当時において、非常に稀有な人事であると思います。家督を継ぐ立場でありながらも三十歳まで諸国に遊学しながら、長岡藩の行く末をひたすらに思案している自由人でした。そんな自由人でかつ日本の将来まで見通していたのにも関わらず、最後まで「長岡藩士」という肩書に守るべく自己規律を張り巡らした、いわば「サムライ」という芸術作品的な生き方にこだわったのです。

 

 

そんな彼の生きざまを、力強く書ききったのがこの小説です。幕末を「陰」の視点でとらえているため、今までの価値観とは一味違った読み方ができるのではないでしょうか。

 

三国峠」を越える場面から始まり、銃弾を受け瀕死の状態で「八十里峠」を越えて人生に幕を下ろすという唯一無二の河合継之助の人生を描いたこの小説。行動力の裏付けは自信でもなく、勇気でもなく、その道を行く「覚悟」だと教えてくれたこの小説。

 

ぜひ読むことをお勧めします。

 

次は「関ケ原」で読みますかい。

 

 

 

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この旅が終わるまでに、この「関ケ原」と「項羽と劉邦」、「花神」を読み切りたいなぁ。

 

では。