全国農家さん(?)のとこに行っちゃう?日記 242・243日目
ども。
ご無沙汰です。帯広の広大な農地の中心にある家からお送りいたします。
8日からですね、東京に行ってまいりました。「いろり」という学生団体の主催するLeader’s campというイベントに行っていました。それで今日帰ってきたというわけです。
何回お前は東京に行くんだと、目覚ましのスヌーズ昨日ばりにしつこく東京に行ってますけど、やはり面白い街です。
そして心身ともに愛媛の電波塔である濱村氏(最近ブログを始められたのでぜひ。URLがなんとも言えないですけど笑 →https://iyonorevolutionist.hatenablog.com/ )就活生や学生とマッチングしたい社会人の方にはオススメの記事を書いていると思います。愛媛出会わずして東京で一年ぶりの再開をするとは一年前予想もしてませんでしたけどね・・・。
さて、前述したイベントは「食や第一次産業の領域で活動している学生が横の繋がりを創る」というコンセプトのイベントです。都内で行われていたのにも関わらずほぼほぼ参加者は地方からでした。良い時代になりましたね。
この二日間でたくさんの人と話して、なるほどなと思ったことや学びがたくさんありました。
その中で改めて大事にしたいなと思わされたのが、
「感覚を言語化すること」
今後のビジネス然り生き方を考えて行く上で、どんな生き方をしたいだとかどんな世界を創っていきたいかといった哲学が明確に言語化できている必要があると思います。
自分の感じたことや考えたことは言葉にしないと他の人には残念ながら伝わりません。声をあげずして世界が急に自分の望む姿に変わることはほぼほぼないと言ってもいいでしょう。
農業においてもそう。従来の農協出荷では仲介者に卸すだけでよかったので食卓の上で起きていることまで目を向ける必要がありませんでした。しかしその流通経路では頭打ちになった今(もちろん一事が万事といったわけではありませんが・・・)、食卓の上をどのような世界観にしたいのか、つまり農家さんの顔や思いといったコミュニケーションを消費者とするプロセスの重要性が高まってきました。
ただただ自分の作ったものを「美味しい」と伝えるだけでは不十分だと思います。美味しいの価値基準は人によって違いますし、誰もが美味しいと思って作っているからその言葉にいまいち重みが感じられません。
そこにあるのは顔。作り手のアイデンティティを感じられるーつまりどんな思いで作っているのか、自分の農業スタイルでどんな世界観を創りたいのか、生き方や毎日の暮らし方ーコミュニケーションが必要なのかな、と。
そのコミュニケーションはマルシェで対面販売なのかもしれないですし、通信販売かもしれない。最適解なんてありませんから、ここも生産者の「顔」が現れる場所ですね。
毎日の生活の中で感性に響くことを常に言語化しながら、自分の審美眼を養い、感覚を研ぎ澄ましていく。そして自分の中に唯一無二の哲学を構築しながら、それを農作物に塗りあげていく。そんな農業経営者になりたいな、と思えるような時間になりました。
では。