全国の農家さんのとこに行っちゃう?日記 187日目
ども。
世界で一番誰を尊敬しているか、と聞かれれば「こんにゃくの発明者」と答える白方です。
だってイノシシですらも食べないえぐみの強い作物で煮たり湯がいたりしてもそのえぐみは取れないこんにゃく芋を、逆に灰汁で灰汁を中和してえぐみを取る技術を思いついた先人って天才以外の何者でもないじゃないですか。
さて、今日はこの高山にいる堆肥の鉄人の元に行ってまいりました。先の島根県邑南町でBLOF理論という考えの元で土壌分析を行い、堆肥設計をしていた農家さん方に学んだ日から土壌学を中心に学んでいたのでとても大きな興味を抱いて伺ってきました。
よく農業の現場では牛糞堆肥が用いられています。有機栽培であれば、もちろん化学肥料や農薬を使用することは栽培家過程ではありません。しかし、その糞を排泄する牛が化学物質を、遺伝子組み換え作物を含んだ食事をしているとどうでしょうか。当然、その牛糞を用いた有機作物を絶対に安全だ!というには少し苦しいのではないでしょうか。
この肥料を作られている方は牛に与える食事からこだわり、化学物質を一切介在させない循環を形成しています。その堆肥を作る過程を見させてもらったのですが、全くと言っていいほど鼻をつく臭いがしないんです。
そんな感じで話を聞いているとやることは1つしかないですよね?
オン ザ 牛糞は最高だぜ!!!
そんな農家さんはこんなことを言われていました。
「農作物は『できる』のであって『作る』ものではない。」
もともと自然界に存在していた農作物を人間が食用にし、大量に生産するようになっただけにすぎません。人間が農作物を「作れる」ようになったわけではありませんよね。この自然の恩恵を享受した循環型農業を形成することで、こう考えるようになったそうです。確かに、これには僕も納得するところがあります。いつのまにか人間が畑を耕して農作物を作る、いわば主体的な存在と認識しがちですが、地球が誕生し、これまで粛々と形成されてきた土壌に自然界に存在している植物を食用にして恩恵を享受してきた受動的な存在に過ぎないのです。あくまで人間は自然に与えられ、生かされている生態系の1生物に過ぎません。
コンニャクもできるべくしてできたのかもしれませんね。運命はあらかじめ決まっているのか・・・。
では。