ローカルハンター ヒロ

全国を旅しながら農業や田舎の情報発信をしていきます。

全国農家さんのとこに行っちゃう?日記 224日目

ども。

 

ご無沙汰しております。最近ブログでの発信が滞っていたので、その理由について簡単に説明いたします。

 

 

 

本読んでました。

 

 

 

えぇ、それはもう。「項羽と劉邦」なんかは最高ですね。司馬文学の特徴の1つである「数多くの登場人物をそれぞれ克明に描く」。彼ら一人一人のリーダーシップから自分のリーダー感を醸成するにはうってつけの本だと思います。「若きウェルテルの悩み」なんかは良いですね。著者ヘーゲルの言わんとすることの1割ほどしか理解できませんでした。訳が分かりません。彼の用いる言語は僕の用いる言語とは異なるようです。巧みな文脈表現には毎度舌を唸らされました。

 

というように最近、全然筆(?)が乗らなかったので、良い文章に触れてインプットの時間を増やしてみました。

 

なんとなくとりあえずこれで良いか、で投稿してしまえばその後もなんとなく…、で終わってしまうような気がして。

 

 

 

という言い訳から始まった今日のブログ。

 

さて、今日は早稲田大学に行ってきました。

 

 

 

f:id:local-hunter-hiro:20180521230116j:image

 

 

 

で、デカイ・・・。

 

 

 

横にも広い上に縦にもデカイものですから、ついつい上を見上げて「高い・・・」と呟いてしまうもの。周りからの冷ややかな視線によって、少し暑くなってきた今日を涼しく過ごすことができました。

 

はてはて、なぜ早稲田に行ったのか、と気になる方もいるかもしれません。結論から言うと、農地法の造詣が深い教授を訪問して話を聞かせていただきに行っていました。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それは富山県でのこと。

 

先日2度経験した、冬季登山道閉鎖による引き返し事件

 

そのおかげで富山市内に引き返し、日程調整のために図書館で過ごしていました。

 

そこで出会った一冊の本「農地を守るとはどういうことか」

 

歴史上形成されてきた土地を法で守る過程から現代における農地法はどうあるべきなのかを論じた本でした。これがすごく面白くて。

 

以前は土地を市場原理に基づいて自由主義大義のもとで取引流動性を高めるべきだ、と僕自身考えていたのですが、この本には本当にビジネスライクとして農業を捉えて良いのだろうか、と市場競争力の名の下で政策を打ち立てる世の中に問題提起を投げかけていました。しかもそれは感情論ではなく、論理的に歴史から見てそれでは取り返しのつかないことになるのではないか、と興味深くまとめられていました。

 

そうした異なる意見に出会い、理解しきれない部分も含めて話を伺いたく著者を調べてみると早稲田大学の教授だった、というわけです。

 

高校時代の友達が早稲田のしかも法学部に通っているので、「知っているか」と聞くと、彼の友達がその教授のゼミ生だ、という返信が!ぜひお会いさせてくれないか、と伝えてもらったところ、快諾の返事が!

 

そして今日、貴重な時間を割いていただきお会いしに伺った、というのが今回の経緯です。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

1時間ほどでしたが、わからない部分を改めて砕いて説明してくださったり、質問と僕の意見をぶつけてディスカスをしたり(僕自身の知識が乏しくまともな議論ができていたかは別ですが・・・。)、最高の時間を過ごすことができました。

 

 

 

今回の経験を受けて、学びのアクセスって自分の大学だけに限定されないのだ、と感じさせられました。自分の行動半径を広げることによって、多様な学びの機会を設けられるわけです。

 

本、雑誌、web記事・・・。様々な情報源が僕たちの周りには存在しています。もちろん大学という教育機関も。加えてこのご時世、それらに対してほぼほぼ無制限にアクセスすることが可能です。(お金は払ってね!)そしてありがたいことに、学外の見ず知らずの生徒にすらも学びを提供してくださる教授の方々もおられます。

 

もはや移動距離という物理制約からの解放宣言と言って良いでしょう。今回僕はたまたま東京に行く機会があったので、実際に訪問しましたが、メールを送りSkypeで遠隔的に議論することだってできるでしょうし、そのままメールで質問状を送ることもできるでしょう。

 

学びの奴隷になるな、もう与えられる教育は終わったんだ。

 

と改めて自覚しなければならない。そんな1日になりました。

 

では。