ローカルハント IN 新発田
「食」は未知の世界へ案内してくれる。
異国の地の郷土料理、数多存在する食材の組み合わせる・・・。世の中にはまだ自分の知らない世界が存在している。それを考えるだけで脳みそがよだれを垂らす感覚に陥るのは僕だけだろうか。
生きる上で本能として欠落することのない「食欲」。「食べる」ことは世界を開拓していくといっても過言ではない。
それがここ新潟県新発田市にもまた存在していたのだ。その名も「オッチャホイ」。
・・・。
もう一度言おうか。
「オッチャホイ」
思春期に反抗期が訪れた女子高校生が父親のことを「おとっちゃんほっておいて」というのが訛りに訛ってできた造語であろうか。(改めて文を読み返した後、この文の臭さに愕然したのであえて残しておくことにする。)
このオッチャホイを提供するのはここシンガポール食堂というお店だ。なんでもここの店主の父親がシンガポールにゆかりがあるそうで、そのルーツを受け継ぎシンガポール料理を提供することになったのだとか。それがこのオッチャホイである。
元祖オッチャホイのカテゴリに存在する「皿オッチャホイ」と「汁オッチャホイ」。あまりにも理解が届かず、そのオッチャホイにゲシュタルト崩壊を起こしそうな勢いまである。
とりあえずノーマルの皿オッチャホイを選択し、オーダーを。ちなみに、汁オッチャホイはラーメン?うどん?とにかくそれ系統らしい。
待つこと10分ほど。
おおお。これがオッチャホイ。うん、オッチャホイ。
軽く説明すると、野菜やきしめんの水分を飛ばし切て炒めたもの。うまく形容しがたいが、とにかく実食してみんことには何も始まらん。
てことで一口。
いい感じで切れてんのね。良き良き。では。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
美味しい・・・。
見た目からは想像もつかないほど油がしつこくなくて、かつ唐辛子の辛さが良い感じに効いてる。この辛さがまた食欲をそそってもう二口、三口に誘ってくる。あっさりとしたオイスターソース風味と言えばいいのだろうか。とにかくうまい。
そして半分ほど食べたのち、テーブルにあったソースと七味を少し多めにかけてアレンジしてみた。これが爆発的にうまい。映画になった途端に大爆発を演出するコ○ンの映画さながらの情景を思い浮かべて欲しい。まさにそれだ。
あっという間に平らげてしまった。新発田のソウルフード、オッチャホイ。開店と同時に入ったのだが、その後続々と近隣で働くサラリーマンが顔を覗かせる。そんな地元の人々に愛されるオッチャホイを是非食べに来てはいかがだろうか。